1月17日、Pigeon Filmsではヴァンパイア映画を中心に60年代から2000年代まで50本以上もの映画を監督をつくったユーロトラッシュの名手、ジャン・ローラン特集シリーズの上映をスタートします。
今後不定期に開催予定で、さまざまな関連映画とのプログラムにより、ローラン作品の魅力を深掘りできる上映会にしてゆく予定です。
今回は、68年五月革命の香りのただよう長編デビュー作『レイプ・オブ・ヴァンパイア』、そして連続活劇へのオマージュがあふれでる『ヌード・ヴァンパイア』を、彼が偏愛したフランジュの傑作『JUDEX』と共にお届けします!また、脚本家・映画監督の高橋洋さん、ミュージシャン・作家の中原昌也さんをお招きしたアフタートークも開催いたします。
また同日、合わせてジャン・ローラン特集ZINEを刊行します。
ジャン・ローランの映画に通じた豪華執筆陣にご寄稿いただきました。会場ではZINEを定価1200円のところ特別価格1000円で販売いたします。
上映イベント
ジャン・ローラン特集vol.1「フランジュ×ローラン」
2021/1/17(日)
会場ユーロライブ
ZINEの販売は15時〜
【1本立て】1500円 自由席
15:30-17:05『レイプ・オブ・ヴァンパイア』
【2本立て】2700円 入れ替えなし・自由席
17:30-19:08 『JUDEX』
休憩10分
19:20-20:45 『ヌード・ヴァンパイア』
上映後トーク(21:30頃終了予定)
ゲスト:高橋洋(脚本家・映画監督)、
中原昌也(ミュージシャン・作家)
▼前売券は1月10日18:00より販売開始
※当日券は前売が残っていた場合のみ、15時から両作品とも販売開始
※開場は各回10分前を予定
上映作品
『レイプ・オブ・ヴァンパイア』
(原題「Le Viol du Vampire」1968/95分/監督ジャン・ローラン)
68年、革命の最中に暴動を呼んだ長編デビュー作!
都会の青年たちが訪れた村の4姉妹。彼女たちは自らをヴァンパイアだと信じていた…当時人気だったハマーフィルムのような怖いホラーを求めてきた観客たちは本作の詩的な雰囲気に期待外れで大ブーイング、劇場外の五月革命の雰囲気もあり上映中に暴動が起きたという。当初中編として作られた後に長編となった、ふた幕の幻想的な物語。
『ヌード・ヴァンパイア』
(原題「La Vampire Nue」1970/85分/監督ジャン・ローラン)
ヴィヴィッドな映像美で描く、怪奇で長い夜
ある夜少女が追手に捕まるのを目撃した青年ピエールは、父が主催する秘密のパーティにたどり着く。そこで自殺ショーを目撃するが…連続活劇へのオマージュのような謎が謎をよぶ展開、「ツイン・ピークス」を連想させるカーテンの裏の異世界。これはヴァンパイア映画なのか?観終わっても、なにを観たのか分からない、奇妙な世界。
『JUDEX』
(原題「JUDEX」1963/98分/監督ジョルジュ・フランジュ)
連続活劇をリメイクしたフランジュの傑作
銀行家の父を持つ娘ジャクリーヌ。父親がジュデックスを名乗る人物から殺人予告を受け、そして仮面舞踏会で事件が起こる…。フィヤードの連続活劇のリメイクでありつつ、観客を錯乱させるシュールレアリスム的な展開の数々でより幻想的な物語に。ジャン・ローランが多くの影響を受けていると語る彼の傑作を、今回同時上映。
全て日本語字幕つき、DCP上映
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