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執筆者の写真Hazuki Kamijo

ピーター・エマニュエル・ゴールドマン特集上映



2020年9月6日、ユーロライブにて、60年代の若者たちの孤独や不安、そして衝動を描いた映画作家、ピーター・エマニュエル・ゴールドマン監督の特別上映を開催します。

メカス、ゴダールが絶賛し、ユスターシュやストローブに衝撃を与えた孤高のアメリカ人映画作家の、現存する2本の⻑篇劇映画。

2本目の『Wheel of Ashes』上映後には昨年著書『フレームの外へ──現代映画のメディア批判』(森 話社)が発売された映画評論家の赤坂太輔さんと、ミュージシャン・作家の中原昌也さんのトークつき。


【上映スケジュール】 2020年9月6日 会場:渋谷 ユーロライブ 料金:各作品とも一律1500円

18:00 『Echoes of Silence』

沈黙のこだま 19:30 『Wheel of Ashes』灰の車輪    上映後トークつき ゲスト:赤坂太輔(映画批評家)     中原昌也(ミュージシャン/作家)

*二本立てではございません。 *当日券は17:30より販売 *10分前より開場。

整理番号順、自由席。 *前売り券は2週間前頃よりPeatixページにて販売します。




【上映作品】 『Echoes of Silence』沈黙のこだま NYをさまよう20代の若者たちを記録した、ニュー・アメリカン・シネマの記念碑的作品。街をぶらつく若者たちのやりきれなさや衝動を、手書きのインサートタイトルとさまざまなレコードに乗せて描き出す。 (1964/アメリカ/74分/スタンダード)


『Wheel of Ashes』灰の車輪 混沌とした世俗的な欲望と、心の平穏を神に求めるはざまで苦悩する⻘年の姿を描く。愛や真理を求めて68年のパリを彷徨う主人公をピエール・クレモンティが演じた。 (1968/フランス/95分/スタンダード)


【ピーター・エマニュエル・ゴールドマン】 1939年NY生まれ。1964年にアメリカで処女作『Echoes of Silence』を監督し、イタリア・ペサロ映画祭で特別監督賞を受賞。メカスやソンタグらより国内で高く評価されただけでなく、ビエットやゴダールらフランスの映画人たちからも絶賛された。 65年に短編『Pestilent City』を監督。66年にパリに渡り、『Wheel of Ashes』(1968)を制作。だが、その後ゴールドマンは映画製作から離れ、ユダヤ人としてのアイデンティティに傾倒してゆく。 60年代に前衛映画作家として世界各国の映画祭で賞賛を浴びながら、NYとパリで撮られた2本の強烈な作品を残して映画界から離れていった、稀代な監督である。


 

ゴールドマンは近年で最もエキサイティングな新人映画作家だ。 この処女作は驚くほど素晴らしい作品である。 ースーザン・ソンタグ


アンダーグラウンド映画とゴダール映画の長所をもって、友人たちの生活や感覚をシンプルな物語として紡いだ。……『Echoes of Silence』は非常に美しいテーマと形式をそなえた映画だ。 ージョナス・メカス


我々が敬愛するアメリカ映画作家は皆早熟だった。ホークスのキャリアもゴールドマンと同じ年頃に始まった。ゴールドマンは、すべて1人でやってのけた…偉大なアメリカ映画作家は増えてゆくだろう。すでにゴールドマンにクラーク、カサヴェテスがいるのだ。 ージャン=リュック・ゴダール

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